弱さに立ち向かえる心の強さ
しんどい・痛い・怖いというのは人間にとって一番わかりやすい弱さではないかと思います。
空手の組手はその3つの弱さが如実に表れるものです...
道場にY君という男の子がいて組手の稽古では毎回のように泣きながら稽古しています。
自分よりも年下の子に泣かされてしまうことも多いです。
きっと組手の稽古や試合はホンマは嫌いなんだろうなと思います。
ですがお母さん曰くY君は空手を辞めたいと言ったことは今まで一度もないそうで毎回試合にも出場してくれます。
そんなY君が先日の大会で試合場に立っている姿を見た時に思わず『めっちゃカッコいいなこいつ!』って感動してしまいました!
いつも試合で結果を出せる子はその弱さを全く表わさずにガンバっているのでもちろん凄いしカッコいいと思います。
でも試合で勝てなくてもY君のようにその自分の弱さ(しんどい・痛い・怖い)に対して勇気を振り絞ってガンバって立ち向かい挑んでいける子はもっと凄いしカッコいいと自分は思っています。
一番大切なことは結果ではなく、その人その人の弱さに立ち向かうことができたかできなかったかではないかと自分は思います。
試合や稽古はその経験を積むための場に過ぎません。
これからも自分の弱さに立ち向かえる心の強さを持てる道場生をひとりでも多く育てて行きたいと思います!